(2022年4月22日、タイトルに「日本の影響力について」を付け足しました)
ここから書くことはあくまで私の個人的な感想や思い付き、はっきり言えば愚痴なので、正確さには欠けると思います。ソースなども現時点ではとれてない(あるいはあえて出さない)ものもありますし、記憶違いの部分もあると思います。以上を念頭に置いて読んでください。
なぜ戦争になったのか?
いくら考えても分かりません。ガチガチの平和主義者じゃないつもりですが、なぜ「今このタイミング」で、「ウクライナの東側だけでなくウクライナ全土を攻撃したのか」ということが分かりません。
ロシア自体、そんなに切羽詰まってはいない印象でしたしね……。「なんで? なんで?」という考えがグルグルしています。
ウクライナの東側にいるロシア系住民を保護するためなら、2014年から実効支配してるドネツク・ルガンスクの辺りだけに進駐すればいいと思うのに、ウクライナ全土に攻撃を仕掛けるというのは、倫理的だけでなく、論理的にも疑問です。
ウクライナはどちらかと言えば農業国で、地下資源はロシアに比べれば大してなかったはずですし、そもそもそれを奪わねばならない程ロシアが経済的に切羽詰まってたようにも見えませんでした。
昨年12月には日本人の実業家が、大枚はたいたとは言え純観光目的で、宇宙ステーションにお泊りしに行ったということもあり、冷戦時代を多少は知っている程度の私ですが「時代は変わったもんだ」と思ったのですが……。
動機が良くわからないから、不安は一層つのります。ウクライナ国民のほとんどに銃の扱いの心得があるためか、ロシアは苦戦していますが、逆にその心得のない日本に攻めてくるのではないか、とか。
海があるので、船に兵隊を乗せて来るまでに撃沈できる、という意見を聞いてとりあえず安心はしました。ですが、ウクライナを占領してその土地から得られる利益を自分たちのものにするというよりも、とにかくウクライナを破壊したいのではと思わされるような行動をとっている(チェルノブイリ(ウクライナ語読みではチョルノービル)に地雷を仕掛けたとか)のを見ると、兵隊による侵攻は無くても、ミサイルを撃ち込まれることはあるのではないかとも思ってしまい、またグルグル。
ロシア軍、チョルノービル原発周囲を地雷で包囲か 「サプライズがあると思え」 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/04/post-98510.php
とにかく不安がっても仕方がないので、Twitterで見つけたこんな言葉で心を支えています。
【僧侶の言葉/澤木興道老師】人の世に非常時ということがあるにはある。しかしこの非常時に、非常時の皮をかぶせて大騒ぎするのが人間の弱点である。実際以上に慌てておる。
— 朝活禅プロジェクト (@asakatsuzen) 2022年4月10日
日本は大勢を変えられるキーマンとなれるか?
多分私は無理だと思います。理由は日本にさほどの軍事力がないため。特に核がないのが痛い。と言っても日本の核保有に関し賛成か反対かを問われたら、私は今どちらとも言えないという立場ですが。ただ、ロシアは核を持たない国は独立した国であると認めない、という話も聞きましたので。
日本はロシアを非難する欧米諸国とは少し距離を置いて、中立的なスタンスで、講和の場を設けたり、経済制裁で追い込んだりするのには加わらないでおくべき、ということを言う人もいます。資源の乏しい日本の事情を考えると理屈は分からなくもないのですが、現状を考えるに調停役になるのはムリだと思います。
一つはハンガリー等を除く多くのヨーロッパ諸国、及びアメリカ側が、ロシアに対して強硬な姿勢をとっており、それにヘタに逆らえば、いわゆる西側世界から日本が爪弾きにされかねないこと。もう一つは先に述べたように、日本に軍事力がないため。
喧嘩の仲裁役というのは争っている双方に言うことを聞かせられるだけの実力が必要だと思いますが、それは今の日本にはないと思うんですよ。30年前だったら経済支援をだしに何か言えたのかなとも思いますが、それもないと思いますし。
調停役になりうるとしたら私は国力、核保有という点でインドかな、という気がします。(この点については日を改めて書きます……というか書けたらいいな)
ともかく、今の日本は英米中心のロシア非難の動きに追随し、振り落とされなければ御の字だと考えています。
「戦後」からの脱却はあるか?
結論から言うと、「日本に関してはない」と私は思います。
ロシアはひょっとしたら第二次大戦の戦勝国としての地位から追われるかと思っています。何しろずっと「反ロシア」と言えばいいところを何かと言えば「ナチス」呼ばわりしているので、もはや「ナチス」という言葉がゲシュタルト崩壊しそうな勢いです。
それはともかく、今回の侵攻の余波でドイツが軍拡に舵を切った、という報道がありました。
ロシアの脅威が生んだ「強いドイツ」問題
https://www.newsweekjapan.jp/fujisaki/2022/04/post-36.php
これをきっかけに、一部で日本やドイツでの「戦後」の終わりか? という声も聞かれましたが、それは多分ないと思います。理由は、ウクライナ支援の中心になっているのが、イギリス、アメリカの二カ国だと思われること。特に各国国会に向けてのウクライナ大統領ゼレンスキー氏による演説の監修をしているのが、おそらくはイギリスであると考えられることです。
ということは、第二次大戦の立役者である、この二カ国が中心である以上、おそらくロシアにウクライナが勝利したとしても、援護者として最も称えられるのはこの二カ国であり、力を持つのも恐らくそうだろうと思います。
ゆえに、日本の(そしておそらくドイツも)「戦後」脱却はないと思います。軍拡は許されるかもしれませんが、余程のことがないかぎり、敗戦国というか諸悪の根元というか、そういう扱いは変わらないのではと思います。
色々言い分はあると思いますが、日本は北方領土返還のための経済協力等で、ドイツも天然ガス購入のためのパイプライン構築などで、ロシアに大金を出してしまいましたし……。ウクライナ・欧米陣営の勝利となっても、あとあとこの件で色々責められる可能性もあると思います。(悲観に過ぎると思いたいですが)
それでも、日本は欧米(というか、英米)に追随していくしか選択肢はないと思います。ロシアが勝利したら一体どうなるか、を考えればそれしかないと思います。
他にも書きたいことはありますが、とりあえずここまで。日本とこの戦争の関係に絞って今回はまとめましたが、世界全体のことについても語りたいので、それはまた後日(……にできたらいいな。)
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