月曜日の日経の前場激下げで、絶賛含み損中の株を手放し、大損して落ち込んでいましたが*1、このニュースで一気に浮上出来ました。
源平合戦の関係で、平安末期はまだ割と大河で扱われているのですが*2、藤原氏の最盛期の平安真っ盛りって書かれたことがないんですよね。
大河で一番古い時代を扱ってるのは、『風と雲と虹と』という作品だそうですが、これは平将門の乱を扱ったもので、いわゆる平安貴族の世界とはちょっと違いますし。*3
今年の『鎌倉殿の13人』、来年の『どうする家康』で戦乱の時代が続いてるので、ここらで泰平な時代が欲しいねってことで、江戸中期あたりが来るといいなとか考えてましたが、まさかの平安時代とは……。そして女性が主人公になるとは……。
切ったはったが苦手な私でも大丈夫そうなので、見よう……と思ったのですが……。
あれ……？↓
せっくす、あんど「ばいおれんす」……？
まあ藤原氏ですしね、権力闘争ですしね……（遠い目）
下の本は読んだことはないですが、実は平安貴族も現在の一般的イメージほどおとなしくはなく、暴れん坊だったという説が最近の研究で出ています。
それでもまあ、死刑が制度的には一度廃止されていたらしいので……（希望的観測）
「この世をばわが世とぞ思う望月の欠けたることもなしと思えば」
と詠んだ権力者、藤原道長と、紫式部との関係がメインになるようですが、私の関心は、紫式部が仕えた中宮彰子と、その夫の一条天皇。
一条天皇、ハンサムで性格いいといいなと思ってます。彰子より前に入内した中宮定子のことをその死後もずっと思ってた、という話を聞いた事あるので、どういう解釈になるのでしょうね。
中宮彰子は子供の頃読んだ日本史学習漫画にあった生没年で、当時としてはものすごく長寿の90歳近くまで生きたということは知ってました。しかし最近、場合によっては父・道長の強引なやり口に怒ることもあったという、できた人だったらしい、という説を見かけて「へーっ」と思ってたところです。
『源氏物語』の紫式部とくれば『枕草子』の清少納言……というイメージがありますが、彼女の仕えた中宮定子は、中宮彰子の入内の一年後に没しており、その時に清少納言も宮仕えを辞めているらしいこと、また、紫式部が中宮彰子のもとに仕えたのはそれより後だったので、顔を合わせたことはないらしい……とも聞きます。
ひょっとしたら出ないかもしれませんね。別に清少納言が嫌いなわけではなく、どっちかと言えば『枕草子』派ですが、そういう可能性があるというだけで。*4
それにしても全盛平安期を大河ドラマでやるって英断ですね。今放映中の『鎌倉殿の13人』の脚本を書いている三谷幸喜氏が、以前時代劇で奈良時代やりたかったけど、NHKにセットや衣装を新しく作らないといけないからと断られたことがあるという記事を見ました。戦国などはある程度衣装やセットを取ってあるから転用できるけど、あまりやらない時代だとそれもできない……という。
逆に言えば、将来今回のセットや衣装が転用されて、他のドラマや、教養番組の再現ドラマを作る際に使われる可能性もあるわけです。平安時代の扱いが増えるかもしれません。
大河ドラマってそう考えると歴史・時代劇のインフラだなって思うんですよ。衣装や小道具の現にある「モノ」だけじゃなく、時代考証をする学者さんたちや、所作、セリフの指導の方とか、衣装・小道具を作る職人さんとの連携、あるいは出演する役者さん、スタッフの経験もひっくるめてそんな感じがします。
そしてそのインフラが、大河ドラマ以外の歴史・時代劇、それと教養番組にも生きている気がします。
NHKの教養番組の再現ドラマって、民放の同様の番組と比べて凝ってるなあと感じたことがあるんですよ。無論民放も頑張ってると思うんですが、ドラマが本体ならともかく、再現ドラマとなるとそれほどお金はかけられないのかな、と。
一昨年見たNHKスペシャルの『戦国』関連のコンテンツの再現ドラマも凝ってたし、去年の歴史秘話ヒストリアのシーボルトの話の再現ドラマもそう。
経験や伝統を積み重ねていくって大事だな、と思います。
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