株中毒の投資日記

チャート記録の更新ができなくなってすみません。

ウクライナ侵攻に関して、欧州でも意見が分かれています。(途中までですが要約)

 こんなサイトを見つけました。

ecfr.eu

 Google訳によると、「平和対正義:ウクライナでの戦争をめぐる来るべきヨーロッパの分裂」、というタイトルで、ウクライナ戦争に対して、和平を優先すべきか、正義を重視してロシアとの戦争を続行すべきかという意見の欧州諸国で意見の相違が起きつつあるのを世論調査から探る論考です。

 

 これを掲載したECFR(欧州対外関係評議会とGoogleは訳してくれました)という団体は、受賞歴のある国際シンクタンクであり、欧州の対外政策と安全保障政策に関する最先端の独立した研究を実施する団体のようです。……一応、信頼してもいいでしょうかね。日本語でECFRでググっても何も出てこなかったので日本ではあまり知られてない団体のようです。(英語のWikipediaでは出てきます)

 で、以下機械翻訳と私の誤訳が入ってたらという可能性も込みで説明しますが*1、5月の中旬、ヨーロッパ内の10カ国、8000人を対象に世論調査を行ったものだそうです。

 ちまちま訳してみている途中なのですが(なぜか肝心のアンケートのタイトルの部分はページ全体翻訳かけても翻訳されないのでコピペしてはGoogle翻訳にかけて読んでます。)、全体訳すよりもこの記事自体を紹介するのを優先することにして、リンクを貼ることにしました。

 概要ですが対象になったのは以下の国です。

 で、色々興味深いです。ウクライナ戦争の主な責任者は誰ですかという問いには全体でロシアという回答が多く、国別でロシアという答えが最も少なかったイタリアでも、56%で過半数を得ています。 

 次いで、ロシアとウクライナの間の平和への最大の障害を構成する国はどれですか?

という問いでも、全体でロシアという答えが最も多く64%、ウクライナEU、もしくはアメリカと答えた合計が17%

 ロシアと答えた割合が最も高いのはフィンランド(87%)、最も低いのがイタリア(39%。但し、それ以外の選択肢よりは多い)

 

 で、ここからが本題なのですが、平和(和平)をとるか正義を取るかで意見が結構分かれています。

 平和陣営が35%(全体の3分の1)正義陣営が22%(全体の5分の1)、どちらとも言えない人?(原文Swing voter)20%それ以外(原文The rest)23%と平和陣営がやや多い程度でかなり拮抗して分かれてるんですよね。

 国ごとに見ると、平和陣営が最も高いのがイタリアで、平和陣営52%、正義陣営16%、どちらとも言えない8%、それ以外24%。逆に最も少ないのがポーランドで、平和陣営16%正義陣営41%どちらとも言えない25%それ以外17%だそうです。

 また、同じ国内でも右派左派によって平和陣営か正義陣営かに差はあるのですが、必ずしも右派が正義陣営、左派が和平陣営という訳でもなく、ドイツでは右派のAfd(ドイツのための選択肢)支持者に平和陣営が多く、最も少ないのが左派の緑の党支持者(但し回答としてはどちらとも言えない、が緑の党支持者内での最大の割合を占める)とか。ちなみに正義陣営が最も多いのはアンケート本文によれば「中道右派」のCDU/CSU支持者だとのこと。

 グラフにはされていませんが、フィンランドでは社会民主党の支持者が正義陣営。中道右派は大まかに中央に分かれる。スペインでは極右のVox支持者は正義陣営を支持、同様にスウェーデンでは極右のスウェーデン民主党有権者が3大政党の中で最も正義派(?)が多い。フランスでは極右が最も平和派が多い、とのことです。(ここら辺誤読あるかも知れません)

 まだまだ設問は続くのですが、全訳するのも著作権的に怖いですし、まだできていないのでここらへんで。

 言えることは最初に上げた地理的、政治的な立場で共通な国同士でも違いがあり、いちがいにくくれないこと、これからのEUの先行きを悲観する人が多いのは平和陣営、正義陣営に共通であること、などです。

 

 (蛇足とは思いますが、この回答をもってイタリアを腑抜けているとか言わない方がいいと思います。多分、歴史上ロシアの侵攻、進駐を受けたことがなかったのと、人から聞いた話では、ロシアからのパイプラインによるガスの供給を受けているからではないかとのことです。)

 

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*1:なお私は大学の教養課程までで英語と縁が切れてしまった人間なので、英語に堪能な方は元記事を読んだ方が良いでしょう

*2:株中毒注EUメンバーからは抜けたがNATOの主要国ではある