株中毒の投資日記

日本株オンリーでしたが、2024年からはそれ以外の投資法にも言及するつもりです。

個人的お正月おすすめコンテンツ

 株とは関係ないですが、個人的にお正月に楽しみにしているコンテンツを紹介します。

 

新・幕末史完全版

 去年NHKスペシャルで二回に分けてやった「新・幕末史」の完全版です。BS4Kで放送されるそうですので、ぜひ。午後7時00分かから午後9時00分の放送だそうです。

 もとになった番組は確か本編が約50分だったので、2時間120分ということは20分再現ドラマか取材内容が足されているということになりますね。

www4.nhk.or.jp

 

 公式の告知ツイート

 

 NHKスペシャルの時は、出てきてもセリフのなかった史実人物もいたので、そういうところに追加があるといいですね。

 ちなみにNHKスペシャルでやった時の感想がこれです↓。第2回の分は見たんですが、結局感想文を上げられないままになってしまっています。すみません。

gonstock.hatenablog.com

 

 未見の方は、今日明日のうちにNHKスペシャル版を予習しておくのもいいですね。

www.nhk-ondemand.jp

 

名探偵ホームズ 劇場版2本立て

 次はYouTube上のコンテンツです。1980年代に放送された、『名探偵ホームズ』の劇場版です。1月6日までなので、ぜひぜひ。

www.youtube.com

 この『名探偵ホームズ』、数話に宮崎駿氏が制作にかかわったことで有名ですが、他にも『この世界の片隅に』の片淵須直氏など、後に有名になった方が幾人も関わっている作品です。イタリア日本合作ということで色々とあったらしく、何話か作ったところでいったん頓挫し、お蔵入りになっていたうち2話が『風の谷のナウシカ』の同時上映がきまり、テレビシリーズになったという作品です。

 その同時上映の際のキャストと、テレビシリーズのキャストが少し違い、主人公のホームズの声は映画版では柴田侊彦氏、テレビシリーズでは広川太一郎氏が演じています。『名探偵ホームズ』といえば広川氏のイメージが強いと思いますが、柴田氏の方もよいです。(他にも変わっているキャラがいますが割愛)

ja.wikipedia.org

 この『名探偵ホームズ』、宮崎駿氏の後の作品との関連としては『紅の豚』との関連を勘ぐってみるのも楽しいです。

 この作品中のホームズたちの下宿の主人、ハドソン夫人はほぼ原作離れして独自のキャラになっている*1のですが、彼女の設定は『紅の豚』のジーナさんに引き継がれている部分もあるのではないかと思っています(『ドーバー海峡の大空中戦』参照。未亡人で、夫は飛行士だった。)。

 実は犬で名作小説をやる、という日本では既に先行作品のあった設定に対し、じゃあ何か斬新な設定を、と最初は宮崎氏が彼女だけ人間にする、というアイデアを出したそうです。

 この部分は却下になりますが、これを逆転させて、「主人公だけ動物になっている」というのが『紅の豚』の設定ではないかと思います。(ちなみに『紅の豚』の主人公の本名マルコ・パゴットは『名探偵ホームズ』のイタリア側プロデューサーの名前から来てるらしいです。*2

 他にも「青い紅玉」の話のスリの少女ポリィとホームズたちのお茶会で、物凄い高さのオープンサンドを作ってそれを一口に食べる、というシーンがあるんですが、これ、登場人物が犬頭じゃないとできない技だとずいぶん経ってから気が付きました。「犬を擬人化したキャラクターで何ができるか」というのをあれこれ考えた末のシーンだったのかもしれません。

 食べ物といえば「ミセス・ハドソン人質事件」のキドニーパイ。敵役のモリアーティ教授の好物と知ってミセス・ハドソンが作るのですが、多分これ見てた子供の何割かにあこがれを持たせてしまった料理ではないでしょうか。

 実は『魔女の宅急便』に出てくるニシンのパイ同様、かなり癖のあるパイ料理らしい*3のですが、それでも食べてみたいと思っていたりします。

 あとはシャーロッキアン的にこの話はあの話からとってるんだな、とか詳しいとわかるらしいです。(タイトルまで一緒なのは「青い紅玉」だけでしょうか。まるっきりオリジナルと思しき話も多いですが)

 このアニメが作られた当時、1980年代というのは、ビデオデッキがやっと普及しだした頃で、まだ今のように作品そのものをソフトで売るのが難しい時代でした。だからおもちゃの販促につながる「ロボット物」や変身グッズで売る「魔女っ子もの」などが多かったのですね。そうでなければよく売れた漫画を原作にするアニメとか、有名な名作小説をアニメ化したものかでした。

 そんな中、ホームズ物という下敷きを持ちながらも、アニメで絵をどう動かすかということを考えて、かなり原作を改変して作られたこの作品は有名なアニメ監督が関わったことを差し引いても非常に独自色の強いものだと言えるでしょう。

 それが今やビデオテープやDVDなどの媒体を買うことなく、PC回線越しに直に(時にお金を払っても)見ることができる時代になるとは、長生きはするものです。

 

 ……今回紹介した2作品に共通点あるの……? 最盛期のイギリスが大きく関わること以外ないですね。すみません。

 では。

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*1:イタリア側はものすごいブルドックのおばちゃんをデザインしてきた、とか何かで読んだ記憶があります。

*2:紅の豚 - Wikipedia

*3:キドニーというのは腎臓のことで、下処理を念入りにしないと臭いらしいです。逆に言えばそれをおいしく作れるミセス・ハドソンの料理の腕が良いということ。