3年前書いた記事の続きというほどではないし、あまり網羅的にニュースを集めたものではないですが、今年の渇水、干ばつについて書いてみようと思います。
3年前から世界中でひどかった、干ばつと洪水
3年前、「照れば干ばつ、降れば洪水」と題して、気候変動と水不足、それに伴う農業だけではない、産業への影響について記事を書きました。↓
この記事の中で、私は、
干ばつに関してはなんとなく「日本は大丈夫だろう。海に囲まれてるし、梅雨と台風あるし」と思ってました。
と書き、たかを括っていたと自戒していましたが、やはりそれでもたかを括っていたようです。
文中では6月はカラ梅雨だったのが、7月に入って戻り梅雨があったと書いており、降水量ということでは、2022年は、今年に比べれば余裕があったようです。*1
ちなみにこの間の2023年、2024年に関して論考していないのは、単に私自身がこの問題に時間を割けなかったから*2で、問題がなかったわけではありません。
2025年日本でも本格的な干ばつが……
海外と似たような大船渡の長期間の山火事
しかし、今年2025年は、ニュースを見た限りでは、戻り梅雨もなく、まったくのカラ梅雨で、日本でも、海外と同じような干ばつが起きているように見受けられます。
振り返ってみると、まず、2月に大船渡市で山火事があり、鎮火に4月7日までかかるという大規模なものとなりました。
直接引火した原因は不明のようですが、ここまで鎮火にかかったのは、2月の少雨が原因でした。
そして夏を迎え、全国的に梅雨の気配はあまりなく、6月から高温が続きました。
他の作物でも水の苦労はあると思いますが、田んぼに水を張る水稲栽培の場合、気温が高いと、張った水の温度を上げないために、水を流しっぱなしにしなければいけないそうで、水が多く必要になりました。
米についてではないですが、私のはてなブックマークには、6月28日に、愛媛県でのトマトへの猛暑の害のニュースが入っています。
ため池や水田に給水車が走るほどに
そして、ついに先日、給水車で稲作用のため池に水を給水した、というニュースが入ってきました。
小泉大臣 ため池給水を視察 渇水深刻でコメ生産ピンチ 異例の給水車も(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース
— Koji MIZUKAMI (@nhyak_Koji) 2025年8月8日
そりゃいつかは水が満たされるだろうけど、時間的に間に合わないのでは?コンピュータで TLSの暗号化通信を解読してるようなもんだろ。 https://t.co/QQrVR5ngPk
これに関し、農相のデモンストレーションなのでは? という意見に対し、地元からの要請で動いている、という記事が出ました。
上記記事では「ため池の水を足すための給水」というような印象を受けましたが、Xでは、「ため池まで干上がって乾燥しすぎると、今度はため池自体が傷むので、それを防ぐために湿らせる」というような趣旨の投稿も。
無駄だの何だの脊髄反射で進次郎を叩いてる奴等が多すぎる。溜め池は減水が過ぎるとその機能が著しく悪化しかねず、渇水時における給水車での注水は雨が降るまでの応急処置として意味がある。そもそもこの注水は地元関係者が行なっているものであり、進次郎が思いつきでやらせているわけではない。 https://t.co/Wuul6hhhtx
— Erwin Dönitz / 農業 (@ErwinDonitz) 2025年8月4日
私は農家でも、周囲に詳しい人がいるわけでもないので、何とも言えません。
富山でも給水車が7月31日に、これは直に田んぼへの給水を目的として走った、という記事が出ていました。
給水車でのため池や田んぼへの給水の効果がどれほどかは横に置いて、こんなことをしなくてはならないほど、渇水は深刻だったとは言えましょう。
田んぼどころか、川が干上がるという事態も起きました。
【実はこれ、川なんです⋯😵】#斐伊川 流域では1ヶ月以上まとまった雨が降っておらず、このままだと川の表面が干からびてしまうかもしれません。
— 国土交通省 出雲河川事務所 (@mlit_izumo) 2025年8月5日
皆様、 #節水 へのご協力をよろしくお願いします🙇
ダムの貯水率などは下記のサイトからご覧いただけます(川の防災情報)https://t.co/LDNKH0yRRD pic.twitter.com/GbyVRmZPfP
この記事を書いている8月10日現在は、雨のため水位が平常に戻ったようです↓。
山形の果樹農家さんからも、82年ぶりの干ばつ、との意見が入りました。
ここ数日の雨で持ち直したものの、雑草が生えないのはいいとしても(?)、果樹に支障をきたし、畑への散水のための井戸も一時は水が尽きてしまったそうです。
山形の最上川も苦しかったようです。
干ばつが一転、大雨で洪水が起きたところも
8月7日頃からは日本海側中心に雨雲がかかり、雨が降り始めたのは良いのですが、今度は洪水になってしまうところが出るなどしています。
なぜ干ばつと大雨が繰り返され、適度に照って適度に降るということが少なくなったのかに関しては、やはり気候変動(温暖化)の影響だと言われています。↓
気温が暖かくなって、大気中に水分(水蒸気)を蓄える力が増えるため、雨という形で降ることが減り、降る時は大量に降るという「極端化」が起きているのだそうです。
私にできることは本当に少ないですが、せめて節水と節電には勤めようと思います。
尻切れトンボになりましたが、ここで終わりにいたします。
では。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
クリックお願いいたします。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★