今日、クローズアップ現代で、私人逮捕系YouTuberの問題についてやっていました。
要約文? はこれです。↓
www.nhk.or.jp
私人逮捕系、直接YouTubeで見たことはないですが、チラチラ問題になって、ネットニュースなどになった頃から、私は危ないな、と思っていました。
なぜなら、逮捕する人(大概は警察官)としての正規の動作訓練や、法律知識を訓練されてはいない、(少なくとも警察官採用試験を受けて警察学校に通ってない)人がやっているからです。
確かに、私人逮捕というのは番組で言われていたように、認められてはいます。しかし、警官等ではない民間人が「偶然」事件に遭遇した時を想定しているものであり、彼ら「私人逮捕系」は明らかに犯人を「探して」捕まえています。それがまず法律の抜け穴をついてるような状態なのがひとつ。
また、逮捕術等の訓練を受けてないということは、相手に怪我をさせたり、最悪の場合死なせる可能性も、相手から反撃を受けて怪我をしたり自分が死ぬ可能性もあります。
そこまでのことを彼らは考えているのでしょうか。
何より、警察は自分から逮捕時の映像や、犯人の氏名はすぐには発表しないはずです。(人違いなどの可能性がある)。しかしYouTuberは場合によっては実況で「容疑者」段階の人の顔を見せてしまっている時点で、またその配信でお金を得ている時点で問題です。
現に、番組の中で逮捕されたと名前のでたYouTuberは、ひとりは人違いで、もうひとりは麻薬のおとり捜査をしたことで逮捕されています。(警察でもおとり捜査は日本では原則禁止されており、麻薬取締官に認められているという手法です。)
人違いは論外ですし、おとり捜査も限られた資格の職業の人しかできないことを素人がやったことで、結果として麻薬取締官の捜査の邪魔になったかもしれません。
要するに、プロの邪魔になるからダメということです。
ひょっとしたら、彼らは、フィクションと現実の区別がついてないのかな、と思います。ほぼ素人も同然の人間が特例的に(あるいはなぜか)警察資格、もしくは捜査資格を得て、活躍する話はマンガなどによくあります。
例を挙げれば学生が警察の資格を持ってしまう『がきデカ』、『スケバン刑事』、霊能者姉妹が警察の協力者として、潜入捜査をする『カルラ舞う』、警察学校から飛び級させられた隊員が多くを占める「特車ニ課」を舞台とした『パトレイバー』もこのうち、でしょうか。
しかし、実際は、資格試験と教育を受けなければ、難しいものです。私は、警察ではありませんが、「お役所」の非正規職員として働いたことがあります。そこで感じたこととして、やはり、正規の試験と研修を受けた方たちの実力と働きぶりには敵わないという感慨を持ちました。(そもそも、非正規と正規では仕事内容が分けられていましたが)
それくらい、本来、法に則って動く、警察を含めた公務員の職務内容には厳正さと、法に対する知識と忠実さが求められます。
「逮捕」も、そのうちのひとつです。
それを勝手にやるということは、例えるなら、医師資格試験に合格してないのに、手術をしてるようなものだと思います。
無資格で、その資格が必要とされるようなことをするのは、それ事態が本来罰される対象です。それを覚悟してほしいものです。
では、他にも語りたいことはありますが、長くなったので、ここまでとします。
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