スマホからどれだけ早く記事をまとめられるかのテストを兼ねて書いてます。(細かい手直しは夜PCでやりましたが早く書いても内容に疑義が出るのでは困りものです)
この前の日曜日、ポツンと一軒家という番組を観ました。
これね。↑
山奥の一軒家に90歳近い人が住んでいるという話でした。正確には二軒の家があって、そのうちのひとつにだけ人が住んでいる、という話でした。
……で、結局二軒の家は本家と、そこの娘さん(それが件の老夫婦の奥さんの方になりますね)による「しんや」の関係にあることがわかったんですが、この、「しんや」って皆さん聞いたことありますか?
おそらく字は「新家」と書くんだと思います。平たく言えば分家の一形態なんですが、娘さんがお婿さんを貰って分家する場合、こういう名称で呼ぶことがあるようです。
(再度調べてみたところ、分家して新しく建てられた家全般に用いられる語のようで、必ずしも女性が婿取りで分家した例にばかり使われるわけではないようです。下記引用参照)
その本家家産の一部をわずかなりとも分与され、新しく立てられた家(新家(しんや)=分家初代)の生活を始めうるようにしてやれなければ、本家は彼らのために分家を創設してやったとはいえなかった。
家(いえ)とは‐コトバンク 日本大百科全書(ニッポニカ)「家(いえ)」の解説
https://kotobank.jp/word/%E5%AE%B6%28%E3%81%84%E3%81%88%29-1503281
このリンクの「新家」の「しんや」読みの項各種を参照して下さい↓。
女性が婿を取って分家するという場合、私が知ってるのは、複数の子供がいて、男子もいるけど下の方(つまり姉と弟)である場合、それより年上の女子に婿をとり、一家を立てて、本家の後ろだてみたいにする……ような話だった気がします。
だからこの放送のご家族も、「新家」の家はお姉さんがお婿さんを迎えたんだろな……、と思ってました。
ところが、その「新家」のおばあさん曰く、「兄がいる」とのこと。
………ファッ!?!(゜ロ゜)
何でもお父さんが娘を手放したくないあまり、兄に本家は継がせたものの、「新家」を立てて婿取りをしたとのこと。
まあ、ご夫婦ともに80代とはいえ、成人したのは戦後ですから、世の中も変わって、法制度上の「家制度」もなくなってますから、こういうのもアリ、でしょう。あるいは、私が知らないだけで、戦前でもこういうことはあったのかも知れないと思いました。
薄い知識で物事に知ったかぶりはよくないと思いました。(追記:そして「新家」が女子分家だけではなく分家全般に使われるらしいということを知ってさらにそう思いました(涙))
番組ではお婿さんにきたおじいさんを中心に取材されていました。本当にお元気な方で、長い竹を一本切って割り、流しそうめん用に細工していた手際の良さが印象に残りました。
さて、女子分家についてですが、私が前述した例も、分家して後見になるのではなく、こちらの方が書いているように、一旦幼少の弟の代わりに婿取りをして家督を継ぎ、成長を見届けてから分家する、という成り行きだったのかも。
私の曾祖母が婿取り婚でいったん本家を継ぎ、17歳下の弟が無事に育ちそうだと判断され、分家されたのがウチの初代。
— さんりくわかめ (@oyamakosanri) 2022年7月30日
38年前、姉の結婚式に参列してくれたのが本家の次男さんでしたが、その時ですら「あの若い人、何で上座なの」とおばが騒ぎ出し、確認したら「父の体調が悪く代理で」って話だった。
女子ばかりの家で長女が婿取りをして本家を継ぐ、とか、次男三男が分家するのに比べれば珍しい話だろうと思いますが、理由はどうあれ女子が事実上分家する、ということもあったんですよ、という話でした。
では。(初稿スマホで26分、修正にどんだけかかったんだろ……。初稿段階でスターを下さった「そういち」様、大変失礼いたしました。)
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