株中毒の投資日記

日本株オンリーでしたが、2024年からはそれ以外の投資法にも言及するつもりです。

戦い終わって日が暮れて……WBC連想?銘柄について調べてみた。

 この記事で扱う銘柄を推奨する意図はありません。また、あまり投資そのものにも寄与しないだろう時事ネタ半分の記事です。投資は自己判断でお願いします。

 WBCは激闘の末日本の優勝で幕を閉じましたが、株式市場では妙な現象が起きておりました。↓

kabumatome.doorblog.jp

 

 という訳で、大谷工業を始めとした、名前が主力選手や監督と似ているだけで上がってしまった銘柄について、チャートと、その主だった事業や会社名の由来を紹介していこうと思います。

 ただし、あくまでネタですので、事業内容や沿革をざっと見て書いているので、あまり詳しくはなく、だいたいこんな感じ、という程度です。

 

 

大谷工業

 

5939 大谷工業 日足チャート 3月24日まで

まず、大谷翔平選手の名字と同じ、大谷工業です。

WBC開幕の前日の3月7日から上がり始め、3月16日には4倍近い16050円をつけています。出来高もじわじわと上がっていき、3月16日がピークでその後はじわじわ下がっています。

 会社のサイトはこちら↓。

株式会社大谷工業 配電・通信線用架線金物、送電鉄塔・無線鉄塔、建築用スタッド

(サムネール付きの埋め込みリンクだとうまく出ないので、タイトル形式でリンクしました)。

 事業内容は、通信・送電用の架線金物、送電鉄塔、建築金物の開発・製造だそうです。創立は戦後間もなくの昭和21年。

 Wikipediaで検索した結果もあわせたところ、大谷米太郎という、もと力士の実業家が作った大谷重工業という会社があり、そこの富山支社小杉製作所として創業しているようです。その後大谷重工業は大谷米太郎の手を離れいくつかの会社と合併しているのですが、大谷重工業と大谷工業がいつ分離関係になったのかはざっとサイトやWikipediaを見ただけではよく分かりませんでした。

 ただ、今の社長さんは大谷姓ではないものの、株主に大谷姓の方が何人か散見されることからも、社名の大谷は、大谷重工業創業者の大谷米太郎さん由来ということになると思います。

 余談ですが、Wikipediaでは、この大谷米太郎さんも中々すごい人でした。ホテルニューオータニとかとも関係があるようです。

ja.wikipedia.org

 

村上開明

7292 村上開明堂 日足チャート 3月24日まで

 次は村上宗隆選手と同じ、「村上」の冠された村上開明堂。

 チャート見ると大谷工業とは違い、3月に入る前、2月の半ばごろからじわじわ上げていたので、なにかWBC以外にも、この会社として上昇する要因があったのかもしれません。それでも開幕前日の3月7日に大きめの陽線が出ています。そして優勝決定戦の3月22日に、3月7日の2794円に対し300円高の3150円をつけています。出来高もこの日のみすごいです。

 会社のサイトはこちら↓

www.murakami-kaimeido.co.jp

  自動車バックミラーで国内シェア一位だそうです。

 沿革は古く1882年の創業。錺(かざり)金具とブリキ細工の製造から始まったとのこと。1887年よりカンテラの製造に乗り出し、ガラス関連が事業に入ってきます。1897年から鏡の製造を手掛けるようになり、これが今のバックミラー事業への足掛かりになったのでしょう。戦後の昭和23年株式会社村上開明堂となり、その10年後の昭和33年トヨタ自動車と取引を開始(多分ここらあたりからバックミラー事業が始まっているんでしょうか)。

 時代とともに技術を革新しつつタイやアメリカなどにも拠点を持つ会社となっています。自動車用バックミラーの他、電子ミラー、光学部品などを手掛けているようです。

 社名の由来は創業者の名字から↓。最初は初代社長と徒弟3人の小さなお店だったそうで、次々新しい技術を取り入れていく発展ぶりがすごいです。

www.murakami-kaimeido.co.jp

 

岡本硝子

7746 岡本硝子 日足チャート 3月24日まで

 岡本和真選手と同じ「岡本」の岡本硝子。チャートで見るとWBC開幕時は大して上がらず、むしろ下がっていますが、最終戦の3月22日には前日終値の134円から11円上がった145円にまで上がって長い上髭が付いています。出来高もこの日だけすごいです。

 会社サイトはこちら↓

ogc-jp.com

 事業内容は、前述の村上開明堂とはまた違った形の、ガラス製品を扱っているようです。村上開明堂が「ミラー」なら、こちらの岡本硝子は「レンズ」が主力なのでしょうか。まあ歯医者さん用の反射鏡(治療の時顔の上から照らされる、アレのことっぽい)なども扱っており、世界シェア№1とのこと。

 変わったところでは無人探査装置「江戸っ子1号」のための部品なども作っているとのことです。

ogc-jp.com

 設立は昭和3年(1928年)社名の由来は現社長が前社長のご子息であり、名字が岡本さんであることから、やはり創業者の名前が由来と思われます。

クリヤマホールディングス

3355 クリヤマホールディングス 日足チャート 3月24日まで

 最後です。栗山監督の読みとおなじ「クリヤマ」を関するクリヤマホールディングス。ここの変動の仕方はWBC以前からじわじわ上がっていて、むしろ開幕後一旦下がっています。

 これは3月9日に決算発表があったのも関連しているかも知れません。下がっているのが3月10日からなので、その前の上げはWBC関係ではなく、決算発表期待の上げだったのかも。

しかし最終戦の3月22日には少し盛り返して上がり、十字線のローソク足になっています。出来高もこの日だけ飛びぬけて多いことが分かると思います。

 会社サイトはこちら↓

www.kuriyama-holdings.com

 主力事業はホースだそうです。1939年にゴムの卸を事業として創業し、翌40年栗山護謨(ゴム)株式会社として設立。ホース事業を始めたのは、アメリカで現地法人を作ってからの1978年のこと。2012年に持ち株会社体制に移行し、今の社名になっています。(社名の変化はこの前にも何段階かありますが省略いたしました)

 社名の由来はやはり創業者の名字からのようです。

www.kuriyama-holdings.com

 

 以上、大まかに見ていきましたが、それぞれの会社の内容は千差万別ですが、チャートから見た点としては、圧倒的に大谷工業が注目度が高かったような印象があります。(特に出来高では他の銘柄が一日だけ大きく上がっているのに、大谷工業はなだらかな山状になっていることからも言えると思います)これは同銘柄が以前にも別件で何度か注目されたことのある銘柄であるのも関係しているのでしょう。

 月足で見ると、何度か急な上昇をしたことが分かります。

大谷工業 月足 23年3月24日まで 

これで見ると2019年の末頃、2021年の初め頃に長いローソク足ができていて、2022年の8月9月にも少し吹いていることが分かります。私も以前、材料は何だったか忘れたのですが、上がっているので監視銘柄か、実際に買ったかしたような気がします。(事業内容が鉄塔や架線関係なので、国策銘柄として注目された時だったような……)

 知名度のある大谷工業が、大谷選手との連想でまず買われ、その動きを見て、他の選手や監督と名前のかぶる銘柄も買われたのかもしれません。

 全く単なる連想だけで名前が出るだけでは淋しかったので、今回大まかな事業内容だけでも調べてみる気になりました。

 では。(2023.3.26.細部修整)

↓よろしければクリックお願いいたします。励みになります。

にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 株ブログ 株初心者本人へ
にほんブログ村