リンクが多くてヒーコラした、
ですが、要するに煎じ詰めていえばこういうことです。
- ロシアは小麦の生産量でかなりのシェアを占めている。
- ウクライナもかなりのシェアを占めている。
- 攻め込まれたウクライナは農業生産ができない
- 積み出し港のある黒海を塞がれているので在庫分の輸出もできない
- ウクライナ小麦の主な買い手は中東やアフリカ諸国
- それ以外の産地の小麦やコメを食べる他地域もロシアの肥料シェアが高いので油断できない
- 飢える人が増え、政情不安や難民が発生するかもしれない。
- 難民は欧州やその他先進国に流入し、混乱のもとになるかもしれない
- 食糧目当てにこれらの国が国連でロシアに有利な投票をするかもしれない。
7.まではソースのあることで、上記記事にも書きました。8.、9.はそれらを踏まえた私の予測にすぎません。しかし、これらを踏まえて言えば。
ウクライナだけじゃなく、新興国、途上国にも支援をしないと足元が崩れるぞー!!!!
ということなのです。
そしてそれを裏付けるような情報も出てきました。(あまり精度は良くないというか、きちんとしたマスコミ等の出したものではありませんが。)
白檀香さんから教えてもらった、国連機関の世界食糧計画WFPの人がブログに書いていたフィンランド語を英語に直し、さらに日本語に直したものを書きます。これは読むべき。 https://t.co/noTjLp3ofO
— buvery (@buvery) 2022年4月30日
これに続くツイートは自称WFP(世界食糧計画)のフィンランド人? の人が書いたものを間接和訳したものだそうです。ウクライナのブチャでのロシア軍の蛮行の後を書いたもので、かなり長いので途中のツイートだけ引用のため貼り付けリンクします。
『ーロシアは、ウクライナでの耕作状況と穀物輸出を破壊することで、世界の食糧供給を脅かししているが、これは意図して行っている。
— buvery (@buvery) 2022年4月30日
ー集団的妄想によって増長したロシアは、ロシアが優れていると考え、第二次大戦中のドイツのように、奇跡的兵器、つまり、新型戦車、超音速ミサイル、
とのことです。
翻訳のもとになったサイトは
というところで、「sikakyttä」という人が4月の25日に投稿したものです。私がGoogle翻訳でフィンランド語→英語→日本語で訳してみたところ同様のことを言っている箇所がありました。
ともかく、ウクライナの農業の破壊、世界への食料供給をロシアは意図的にやっているということですね。この投稿者は最後にこう締めくくっているようです。
『ブチャの後には、ウクライナの選択肢は2つだけだ。勝利もしくは死。繰り返すが、世界大戦を引き起こすとしても、ロシア軍はウクライナで壊滅させねばならない。
— buvery (@buvery) 2022年4月30日
WFPに寄付をお忘れなく。』
むろん、元が外国の投稿サイトで、これがどれくらい信頼できるものなのかは分かりません。
しかし他方からこんなニュースも入ってきています。
CNN.co.jp : ロシア軍が盗んだ大量の農業機械、遠隔ロックで使用不能に ウクライナ関係者証言 - (1/2)2022.05.03 Tue posted at 14:31 JST
これによれば
農業機械は近くの村に運ばれたものも、1100キロ以上も離れたチェチェン共和国に運ばれたものもあった。行き先をたどることができたのは、農業機械に装備されていたGPS(全地球測位システム)のおかげだった。
出典元:
CNN.co.jp : ロシア軍が盗んだ大量の農業機械、遠隔ロックで使用不能に ウクライナ関係者証言 - (1/2)2022.05.03 Tue posted at 14:31 JST
とのことです。ウクライナから反体制派だけ排除して、今まで通り統治するつもりなら、遠いチェチェンにまで農機具を奪って運ぶ必要はないでしょう。やはり戦利品として持ち帰るのを許すということは、ウクライナを荒らすために攻め入った部分があると想像してもおかしくはないのではないでしょうか。
この記事の2ページ目には、ロシア軍が穀物を奪っているという証言も載っています。
さらにこんな情報もあります。urlに「euromaidan」とあるので、2014年のウクライナの「ユーロマイダン」(現政権に連なる革命運動)の関係者かシンパがやっているサイトだと思われます。
英語なので翻訳機能を通してみていますが、ロシアは州レベルで占領地の農地で、収穫物を略奪を許可し、クリミア経由でロシアに運んでいるということです。
クリミアで売られるウクライナ(へルソン州)の農作物については、在日ウクライナ大使館が下記のようなツイートをしています。
ロシア軍が占領しているヘルソン州の農家から野菜と穀物を略奪して、クリミアの市場に送っている。https://t.co/HBVGBle8fh
— 在日ウクライナ大使館 (@UKRinJPN) 2022年5月2日
なんにしても、今回の問題、ウクライナだけでなく、それによって二次被害を受ける途上国、新興国にも目を配らないと、食料不足になったこれらの国に、ロシアが援助と称して食料(それはウクライナから奪ったものかもしれません)を渡し、マッチポンプ的に影響圏を拡大する可能性もあります。
実際、News from Ukraine(@uasupport999)というアカウントが、ロシアがウクライナの穀物をエジプトに売ろうとして断られたという話をツイートしています。
A #Russian ship, the "Matros Pozinich", loaded 27 thousand tons of stolen #Ukrainian grain in the temporarily occupied #Crimea and tried to sell it to #Egypt, but after the refusal, it changed direction to #Lebanon and Syria.
— News from Ukraine (@uasupport999) 2022年5月4日
This was confirmed by the government. pic.twitter.com/iRVABIvy8t
これらのソースをどれだけ信じるかは読む人次第ですが(私もCNNはともかく、他のソースは多少割り引いてみる必要はあるかもとは思っています。)
いずれにせよ、市井の一市民に過ぎない私たちにできることはほとんどないのがくやしいです。先のフィンランドの方が「WFPに寄付をお忘れなく」と書いてあるように、どこかに寄付をするぐらいのことしかできませんが……。
ここまでお読みいただきありがとうございました。よろしければクリックお願いいたします。